劣化

猪瀬が転び、棚からぼた餅の舛添はニヤニヤ笑いが止まらない。

東京都議会は積年の石原都政の弊を今後も露呈し続けるだろう。

政治は市民の利害調整機構の一つにすぎず、議員はその権利を代表し保護するために有限期間の間選ばれているに過ぎない。半永久的に多数を占める会派に属するというだけで「天下を取った」かのように振る舞えるのは、民主主義も自分の立場も理解していない現れであろう。

 

彼(ら)にとっては自分に投票した市民だけが市民であり、自分の属する会派だけが執権者であり、何であれ批判をつきつける相手はすべて政敵であり、政敵の言うことを聞く必要は最初からないのである。

 

件の女性差別発言の都議は尖閣諸島に”強行”上陸した経歴を持つ、”行動派”な人物だ。このことが今になって彼を救っているのが見える。

 

従軍慰安婦は売春婦だった、竹島は韓国領ではない等々と言ったら韓国では政治家でいられない。

 

「踏み絵」の踏み方がいい宣伝になるのだ。

 

件の都議を批判するメディアには、”正論”を振り回すだけでなく彼が誰を”代表”しているのかを報告してほしい。